ワキ毛の永久脱毛に挑戦!

永久脱毛が可能な電気分解法がアメリカで開発されてから130年を超えます。ブレンド脱毛法とも呼ばれる現在の改良型電気分解法ができてからはちょうど60年。そして、今から10年ほど前にはレーザー脱毛法がアメリカで開発され、翌年には日本にも輸入されることになりました。永久脱毛の人類の飽くなき挑戦はこうしてほぼ達成の域に入りました。

ワキ毛の永久脱毛方法としては、レーザー脱毛法の選択が考えられます。ムダ毛の筆頭に上げられるワキ毛。手足の毛と違って、日焼けによるメラニン色素の沈着が起こりにくい点や、万一レーザー脱毛で熱傷が残っても目立たない箇所である点で、ワキ毛の永久脱毛にはレーザーが適しています。さらに、感染症の心配のないこともワキ毛脱毛にレーザーがすすめられる理由となります。

レーザーによる永久脱毛処理は、毛の再生機能を持つ毛包部を熱で破壊することです。レーザーには様々な波長を持つものがあり、そのうち毛包部にあるメラニン色素に選択的に吸収されるものが永久脱毛のレーザーとして使用されています。われわれ日本人の場合、そもそも白人と比べて、皮膚のメラニン色素が多いため、毛包部内のメラニンだけでなく皮膚組織のメラニンにもレーザーが吸収される危険があります。そこで、波長の短いレーザーが使えず、比較的波長の長いレーザーを使い、さらに冷却装置も並行活用しながら、脱毛処理が行われます。ただし、日焼けしている場合には、どのレーザーでも皮膚に反応しやすくなるので、日焼けが引くまでレーザーはお預けとなります。

ムダ毛を見直してみませんか?

人類は地上の環境変化に伴う変動に耐え、自らも変化することで適合してきました。まさに自然淘汰の中で適者生存の原理を利用してきたのが、われわれ人類だといえるのです。

さて、人類の適者生存の裏には、環境の変化に適合できるような身体上の変化が伴いました。外部の生命体が人類の体内で固有の機能を有し、人類の生存にとってなくてはならない存在となったミトコンドリアなどは、人類の進化の過程で有用なものが付加された例です。他方、進化の過程で、いわゆるムダとされ退化の経過をたどった器官もありました。現代において、人類の諸器官の中でムダの代名詞的存在となりうるものといったら、その名の通りムダ毛が筆頭に上がるでしょう。

確かに、ムダ毛といわれる体毛は、かつて有用な機能であった保護機能、保温機能などは無用でしょう。しかし、知覚機能は、脱毛によってその機能がなくなると皮膚感覚が鈍ったり、不器用になるという報告があります。毛先から伝わる感覚と皮膚表面から伝わる感覚は微妙に異なっているので、多様な感覚神経を駆使することが人間の機敏さに一役かっているのです。つまり、ムダ毛と一般に揶揄されている毛は、実は、人間の微細な感覚を研ぎすましておくために、ぜひとも必要なものなのです。こうしてみると、人間の器官のうち、付属品や無用のものと思われているものに重要な機能が隠されている可能性があることが否めないことが分かると思います。この機に、ムダ毛を見直してみませんか。

ムダ毛は薄くすれば気にならない

テストステロンを始めとする男性ホルモンは、毛に関していえばこれを太く硬く長くします。ホルモンの影響を受けてこのような状態になった毛を硬毛といいます。硬毛は男性だけでなく女性の場合も起こり得ます。また、男性でも男性ホルモンが少ない人では硬毛が少ない、もしくは、ない場合もあります。女性の硬毛化は、特に男性ホルモンが多い女性だけでなく、更年期で女性ホルモンが減少した場合に、量は増えないにもかかわらず相対的に男性ホルモンが増加した形になる場合や、多毛症といって内分泌異常や代謝異常で起こる病気の場合などで生じます。

ところで、硬毛化した毛やその他の毛を薄くすることでムダ毛を目立たなくさせることはできないでしょうか。この点に関しては、産毛や比較的細い毛に向く脱色法があります。脱色剤としては、オキシドールの他、各種の化学薬品があります。これらの脱色剤は毛の色を抜くだけなので安全性が高いというメリットがありますが、皮膚が過敏な人の場合、化学薬品に反応してかぶれを起こすことがあります。オキシドール以外の脱色クリームなどを使う場合には、パッチテストなどで皮膚反応を確認した上で使用した方がよいでしょう。ただし、脱色クリームなどの脱色法で毛を薄くする場合、毛周期という毛の成長サイクルがその効果に大きく関係してきます。髪であれば2〜6年成長して、その後3〜4ヶ月休止します。腕や脚の毛は4〜5ヶ月成長、4〜5ヶ月休止。ワキ毛では3〜5ヶ月成長後、3〜5ヶ月休止します。当然、成長サイクルがはやい方が効果があります。

ワキから脱毛!

脱毛は毛自体を生理的に受け付けなくなっている場合を除けば、他人の眼を気にして処理を行う人が多いようです。そして、その代表がワキ毛でしょう。ワキ毛の処理は昔から女性の身だしなみの一つでしたが、今では男性の身だしなみと考える人もいます。ワキ毛が身だしなみとされてきたのは、他の部位の毛と異なって、毛の存在自体が不潔感を伴うからでしょう。

さて、ワキ毛の処理には、通常、剃刀が使われています。しかし、剃刀の処理は一時的なものである上、毛の切断面が黒い点として残るので、見た目を気にする人には不向きな面があります。また、毛抜きを使ってワキ毛を物理的に抜き取る方法は毛母細胞から抜き去ることで毛がはえかわるまで比較的効果が長くもちます。しかし、痛みが伴う上に、感染症の恐れが出てくるため処理後は処理部の管理には注意が必要となってきます。電気脱毛機を使ってワキ毛処理を行う方法もありますが、同様に痛みがある上、感染症に注意する必要があります。根本からワキ毛処理をしたい人は、エステや皮膚科で永久脱毛処理を施してもらいます。

皮膚科で永久脱毛をする場合、レーザー脱毛処理が中心となります。レーザー脱毛に使用するレーザーは、アレクサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ルビーレーザーなどが使われます。レーザーは波長に合ったものに対して選択的に吸収されます。日本人のように皮膚に比較的メラニン色素が多い人種の場合、波長の短いレーザーは皮膚全体に反応吸収される恐れがあるため、ルビーレーザーは使用できません。レーザー脱毛は短時間で痛みもなく、感染症の恐れがない上、永久脱毛によって、以降脱毛処理がいらなくなります。

むだ毛を処理する前にむだ毛を知ろう!

むだ毛は、テストステロンという男性ホルモンの影響で目立つようになります。男性ホルモンは男性だけでなく、女性も有しており、その多少が女性においてもむだ毛を目立たせる原因となっています。テストステロンは、毛の色素を増加させ、毛を硬く太く長くさせる働きを持つ反面、毛包を増やすことはありません。毛と皮膚の一つの単位である毛包の数は胎児のときに決定され、生後の成長過程を通して増減することはないのです。むだ毛も目立たなければ、それほど気にならない人もいるでしょう。従って、問題は、性ホルモンの影響で目立つむだ毛の処理をどうするかということになります。

むだ毛の処理には、一時的な脱毛処理と永久脱毛処理があります。一時的な処理は安価で手短かな反面で、毎回のむだ毛処理を必要とします。他方、永久脱毛は、費用がかかりエステや皮膚科などへ行く面倒がある反面、むだ毛と永久に別れられることが可能となります。永久脱毛手段にはレーザー脱毛法と電気針脱毛法があります。いずれの脱毛手段をとるにせよ、多かれ少なかれ皮膚への負担をかけることは避けられません。また、脱毛者は、脱毛をしていない人に比べ、微妙な皮膚感覚が鈍ってくる上に不器用になると言われています。皮膚の性質や調子を考えながら、本当にむだ毛処理が必要かを考えた上で、最適なむだ毛処理をしていくことが大切です。